ニコ日記

簡潔に 書いたつもりが 長々と

初めてのドラッカー

本屋で目立つ萌え系の表紙でAmazonでランキング入りしている本「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」が気になっていたのだが、最近新しくなった大学の生協で見かけてついつい購入。
ドラッカーとは今まで知りもしなかったが、経営学を創始したとも言われる人物らしく、その著作は経営者のバイブルらしい。その中の組織とそれを管理する人間について書かれた「マネジメント」という本のエッセンシャル版の更にエッセンスの部分を小説風にして読み易くしたのが、この本。確かに読み易くて、買ったその日に一気に読了。
なかなか面白い内容で参考になることが多いのは間違いないが、その中でも特に専門家とマネージャーの関係について書かれた部分が興味深かった。
要は、専門家はコミュニケーション能力に難があるために組織の中で能力を発揮させるためにはマネージャーが通訳の役割を果たす必要があるということなのだが、一種の専門家である自分にとっては耳の痛い話であった。技術者や科学者が一般人にもわかるような平易な言葉で自分の仕事を説明することが、資金獲得などの面でいかに重要かということは再三再四言われていることだが、30年以上も前に書かれた本で同様の指摘があるのは驚き。あと、マネージャーは通訳の能力と共に技術を見極める能力が求められるということが書かれているが、これはうちのボスの口癖でもある。若いうちに技術者としてひたすら技術的な知識と経験を蓄えておけば、将来マネジメントする立場になるとき必ず役立つというのがボスの持論で、企業出身者だけに説得力がある。今は自分の研究で手一杯という感じだが、とりあえずはそれでいいんだろうな。うん。

流行:料理、ドラッカー

最近、料理が楽しい。
5年近く自炊とは程遠い生活をしてきたが、研究室で弁当を持参する学生が増加してきた影響で試しに回鍋肉を作ってみたところ思いの外上手くでき、それからは毎日のように何かしら作るようになった。
自炊のメリットとしては、昨年来のダイエット生活で定着したカロリー計算とカロリー調整が厳密にできて味付けが自分好みにできるというのがあるが、何より良いと思うことは雑念を排除して一つのことに集中することでストレス発散になるということ。これは今まで気付かなかったが、料理の意外な効用だなーと思う。
ただ元が器用な方ではないので包丁使いだけはまだ苦手だが、そこは便利グッズでカバー。ピーラーとスライサーは偉大な発明だと心底思う。
今日のメニューは余った豚バラ肉と玉ねぎで作った豚バラのケチャップソテーとろとろ卵。仙台在住のこうちゃんのレシピは手軽で美味しいものが多いので、活用させてもらってます。感謝感謝。
あとは特売のほうれん草をおひたしにして、きゅうりを多めに入れて低カロリーにしたポテトサラダを作って充実の夕食とする。う〜ん、幸せ。

遅い彼岸会

いやー、油断していたら風邪ひいてしまった。
季節の変わり目とか、気温が急に変化するのにはいつも弱いんだよなぁ。
広島も寒かったし。まあ、ちょっと疲れもあったんだろう。


実は、土曜日に去年亡くなった後輩の御実家に行って、お線香を上げてきた。
去年、葬儀に参列できなかったのがずっと心に引っかかっていて、落ち着いたらいつか行こうと思っていた。
最初のお彼岸ということで、ちょっと過ぎてしまったけどこのタイミングがいいかな、と思って事前に先方に連絡をしていたのだ。
自分を含めて研究室の学生3人で行ったのだが、御実家に着くと、ちょうど同じ時刻に彼の飲み友達が7人連れでやってきた。
実は、彼らともたまにお酒を飲んだりするのだが、そろそろお墓参りに行きたいと言っていたのを思い出した。
しかし、全く申し合わせていないのに同じ日の同じ時間に出会うとは驚いた。
何か引き寄せる力が働いたんだろうなー、という気がしてならない。


御実家にはお母さんとお姉さん、お婆さんの3人がいらっしゃって、いろいろとお話させてもらったが、まだ悲しみが癒えることはなさそうだった。
それは、考えてみれば当然なことだ。自分自身、時折思い出されて苦しいことがあるのに、家族の方が平気だということはないだろう。
こればかりは、時間が洗い流してくれるのを待つばかりだと思う。


その後、お墓にも行ってお線香を上げてきた。
墓所に居たのは我々だけで、風が冷たく、どんよりとした雲がもの悲しかった。


結果として10人もの大人数で伺ってしまってちょっと迷惑だったかな、と思ったが、自分の中ではひとつの区切りを付けることができた。
また、節目の時季に行って、心の整理をしていこうと思う。

くるみレーズンパン

本日にて学会終了。颯爽と仙台へ帰ってくるも、やっぱり寒さの質の違うなぁと出張から帰る度に感じ入る。
そのまま大学に直行して、おみやげを置いてきたり残務を処理したりする。
そういえば、今日はうちの大学の卒業式・学位記授与式だったらしく、先輩やら後輩やらの学位記が研究室に置いてあった。
単なる紙切れといってしまえばそれまでだが、学位記を取るために何年も頑張ってるわけだから人様のものとはいえ感慨深いものがある。


家に帰って、夕食に久々にキムチ鍋を作るもやっぱり美味し。
包丁が全然切れなくなってたので、Amazonで人気だった京セラのシャープナーを買ってみたのが研究室に届いたままになっていたのだが、今日初めて使ってみてびっくり!
10回ほど刃を滑らせただけで本当に驚くほどよく切れる。今まで使っていた包丁と同じものとは思えないくらい。
よく切れる包丁で切った野菜は、なんとなくおいしく感じる・・・。気のせいか?


そして、パンも久々に作る。今回は、初挑戦のくるみレーズンパン。
くるみパンとレーズンパン、それぞれがめっちゃ美味しいのは実際に作って何度も確認済みなので、これを合わせてしまえばもっと美味いに決まっている。
本にもレシピが載ってるくらいだし。
明日の朝焼き上がりで、セット。
これは、秘書さんにおすそ分けするためにちゃんと綺麗にスライスして持っていこうっと。

あきらめたらそこで試合終了じゃけん

学会中、夜は暇なんでブログの更新がはずむなぁ。

今夜は、学会のbanquetがあって、みんなで宮島をめぐる瀬戸内海クルーズへ出発。
初日は知り合いが誰もいなかったので肩身の狭い思いをしてたけど、今日は知ってる人が何人か来たのでだいぶ気楽に過ごせた。
banquetではお酒も入るので、結構知らない人とも打ち解けて話せて、いろんな会社・大学の内部事情とか意外な人との繋がりを知って面白かったりする。
でも、それも大抵は日本人同士の話で、英語で気楽に会話しようと思うとまだ敷居が高い。
もうちょっと英語が上手ければ欧米人とも打ち解けられるんだろうけど、まだまだ言葉の壁は厚いなぁ。

学会発表は初日に限る

いやー、今回は学会初っ端のセッションに割り当たったので午前中に発表は終了。
質問もセッション後のディスカッションもそれなりにあって、意外な反響の大きさに上々の出来栄え。

昼休みはちょっと時間が長めだったので、近くの平和記念資料館へ行ってみた。
いやはや・・・。
初日に慰霊碑にお参りしたときもかなり来るものがあったけど、資料館は自然と涙が出てしまう。
この年になって初めての来訪だが、歴史という厳然たる事実をただ目の当たりにして、すぐには受け止めることが出来なかったなぁ。
これは少しずつ時間をかけて咀嚼していくことになるだろう。

広島初見参!

学会発表のため、本日人生初の広島来訪。

今日は全国的にひどい強風で仙台もしかり。
朝の段階で飛行機飛ばないかもなぁと思ってました。
しかし、結果的には飛行機の運航にはさほど支障はなかったようで、むしろ鉄道の方が運休しまくり。
仙台空港アクセス線が遅れに遅れたせいで、出発時刻の15分前に空港到着という事態に冷や汗かきかき。

仙台-広島便はIBEXが運行してます。
成田や伊丹に行くときにたまたまIBEXだったりすると、機体はボンバルディア社製のプロペラ機だった気がしていたが、今日はちょっと綺麗な小型ジェット機
プロペラ機の方がシートがシンプルな作りで、前部のスペースが広かったので結構気に入ってただけにちょっと残念。
まあ、音が比較的静かなんでこっちはこっちでいいんですけどね。

広島空港到着後はバスで市内へ。
高速道路使って、1時間弱というのはやや遠く感じる。
市街地はだいぶ渋滞していて、やたらクラクション鳴らす車が多かった。
つぶさに見てると、荒っぽい運転の車が多いこと多いこと。
路面電車のある地域(もしくはあった地域)は運転マナーが悪いという話を聞いたことがあるけど、広島に来てかなり納得。
仙台も運転マナーは悪い方だと言われているけど、広島と比べるとまだましな方かなぁと思う。
仙台はタクシーがひどいだけで、一般の車は普通だと思う。

降車地のバスセンターから大通りを歩いてホテルへ向かう。
やはり、かつて大本営が置かれただけのことはあって、立派な街です。
kinko'sもあるし、サブウェイもあるし、明らかに仙台より都会です。
サブウェイがあるのは実にうらやましい。

ホテルに着いて、荷物を置いたらお腹が空いていたので早々に夕食へ。
広島といったら牡蠣とお好み焼きしか思い浮かばなかったので、とりあえずぐるなびで一番口コミの多かったお好み焼き屋さんを探すと、「八昌」という店がずば抜けて多い。
ホテルから歩いてすぐだったので、早速iPhoneGoogleマップを見ながらその店に行ってみる。
ここでしまったと思ったのが、広島は意外と寒いということ。
仙台からみれば南国同然だろうと勝手に考えて、ジャケット1枚しか来てこなかったので道中寒さに震えることに。
ここで、普通に道路上でスピーカーをカートで引きながら意味不明なフレーズでリズムを取っているヒップホップな集団と遭遇。
う〜ん、やっぱり仙台とはいろんな意味で格が違いますな。

「八昌」は、店の前にすでにすごい行列できていて、並ぶか並ぶまいかかなり逡巡したものの、せっかくなので並ぶことに。
よく見ると、一人で寂しく並んでいるのは自分だけということに気付いて、寒風と恥ずかしさに心が折れそうになりながらもひたすら並び続ける。
しかし、自分の後ろに並んでいた関西から来たと思しきテンションの異常に高い大学生4人組(男1女3)が、本当にでかい声で間断なく喋りまくっているのを背中で受けながら待つのはちょっと辛かった・・・。(途中でエア長縄跳びを始めたときは訳のわからなさにちょっと笑ってしまったが)
20分、40分と待っても全然店内に入れる気配はなく、結局90分待って着席できた。こんなに並んだのは何年ぶりだろうか・・・。
そして、注文から更に20分。やっと注文したそば肉玉が供される。
目の前で作っているのを見ていると、なんだこんなの簡単にできそうじゃん!と思ってしまっていたが、この店の場合は材料が全然違っていて、キャベツが異常なほど甘くて美味しかった。
みんなが並ぶのはまあ合点が行くけど、できれば空いてる時に来るのがベストだなぁと思いながら完食。
それなりに広島の味を堪能できた初日でした。