ニコ日記

簡潔に 書いたつもりが 長々と

死はそこにある

研究室でボスとのミーティングが終わってぼーっとしてたら、親から電話があって、小学校来の友人が病気で亡くなったという知らせを受けた。
先月の後輩の件からだいぶ立ち直りつつあったのが、再びどーんと地底に突き落とされたような感じになった。


小学校時代、4年生までは1学年10クラスのマンモス小学校に居たのだが、何の因果か1学年17人・全校生徒でも70人くらいしかいない小さな学校に転校した。
そのとき一番仲の良かった友達が彼で、インドア志向でオタク気質な我々は互いの家に入り浸ってはスーパーファミコンに明け暮れる毎日だった。
学校では一緒に授業を受け、放課後も大抵は一緒に遊び、来る日も来る日も同じようにべったりと過ごしていた。
人生の中で一人の人間とここまで濃密な時間を過ごしたことは、おそらくないというくらい一緒に過ごした。


それも、中学校に入ると自然と疎遠になってしまい、そのままお互いに違う高校へ進んだので、中学校卒業以降では成人式の時に顔を合わせた程度で全く連絡も取っていなかった。
それは、長い人生いつでも会えるだろうとか、今の時代携帯でもネットでも何でも連絡取れるだろうとか、ほとんど無意識にそういう軽い認識をしていた僕を深く後悔させた。
結局、どんなに技術が進歩したところで死んだ相手とは何も話せないんだ、という至極当然のことが心に重くのしかかってくる。


今回は、自分自身きちんと整理をつけるために葬儀に参列してこようと思う。
大人になって話すことができなかった思いを抱いて。