テンテコダンス

最近になってふと気づいちゃったのですが、半導体の研究室に入ったのに研究は材料工学（要は金属屋）的なことをやる羽目になってました。
半導体と一口に言っても関係する学問領域は電気、電子、化学、材料、機械（装置）、情報工学などに渡っているので、世間的には半導体業界で金属を扱う人はたくさんいるわけなのですが、私は金属とか固体物理とかをあまり勉強していなかったですし、そもそもあまり得意では無い分野なので今にして少々戸惑っていたりします。

私がやろうとしているのは、簡単に言うと集積回路の中にある配線をより良いものにしようというものです。
これまでとてつもない勢いで微細化が進んできた集積回路ですが、最近、原子のレベルにまで微細化が進み、回路中で量子力学的な現象が顕著に現れるようになってきました。そのため今後更に性能を向上させ、製造コストを下げるためにはクリアしなければいけない問題が山積みになっています。
配線もその一つで、特に難しい分野の1つとなっています。
その分やり甲斐はあるのですが、ことあるごとに研究室の人から「大変なの選んじゃったねぇ」と言われ続けて来たので、最近さすがに不安になってきました。
配線をやっている先輩が1人も居ないというのも不安の原因のひとつです。
なんで配線なんて選んじゃったんでしょうね・・・ 無知は損です。

と、最近ちょっと疲れ気味な感じですが、遂にというかやっとというか今月末に大学近くに引っ越すことが決定しました！
現在は実家から片道1時間半かけて大学まで通っていたのですが、先週なんかは毎日帰りは終電で、それでも実験の途中だったりしていたのでかなりギリギリの生活を送っていましたね。
引っ越すことである程度時間的余裕が生まれると精神的にも肉体的にもかなり楽になると思うのですが、引っ越し前の今週が一番忙しくなる予定だという皮肉な状況・・・
あとちょっとの辛抱。今週も頑張るぞー。