ニコ日記

簡潔に 書いたつもりが 長々と

7月8日のこと

はてなでblogを書き始めてからもう1ヶ月以上経つが、7月分は全く書いていない。これは以前にも書いたけれど、ただの三日坊主というわけではなく、ちょっとした事情があってのこと。今日はこのことについて記録を兼ねてここに書いておこうと思う。


ごく端的に言ってしまえば、7月8日に交通事故に遭い左手の薬指を末関節から切断してしまったから、ということになる。末関節というのは指先から数えて最初の関節のことである。
切断というよりは引きちぎられるといった方が正しいのだが、生まれてこの方骨にひびすら入ったことのない私にとっては非常に衝撃的な事件だったのである。


事故の状況は、ざっと次のような感じである。
午前10時30分頃、私は片道3車線の仙台市内の某幹線道路を長年愛用してきた原付で走行していた。大学の講義に出席するためである。いつもと変わらぬ時間帯に、いつもと変わらぬルートを通っていた。
そして、その幹線道路と国道との交差点に差し掛かり、第一車線を走行していた私は、前方が左折車で混んでいて信号も黄色になっていたので、無理をせずきっかり停止線前で停止した。

と、思った1,2秒後、後ろから突き上げるような強烈な衝撃によって体がバイクもろとも前方4メートルに飛ばされた。衝突後1秒間くらいの記憶はあるのだが、それから数秒もしくは十数秒の間の記憶が無く、気が付いたら左手の薬指から血が溢れ、左腕が血塗れになっていた。

私自身は気が動転するわけでもなく、腹も立てていなかったのだが、ただ場所が仙台市内でも一番大きな交差点だったので、周りに人が多くかなりの騒ぎになってしまっていた。
近くにいたおばあさんに、ひたすら立つな、寝てろと言われたので、言うとおりにその場で寝転がった。

すると、後ろから追突してきた車から男が出てきた。相手は、これがもうなんというかイカニモという男で、年齢は25歳くらい、金髪を肩まで伸ばし、車は4200ccのシーマ、全身真っ黒な服装だった。内心私は不安になったのだが、意外なことに彼はただひたすら俺に謝ったあと、すぐに救急車を呼んでくれた。思ったより冷静そうだと思ったが、それは彼がまだ私の怪我の状況を知らなかったからである。

そこでふと頭に浮かんだのが、ちぎれた薬指のこと。まだ、道路のどこかに落ちているはずである。交通量も人の量も多いのでこのままほったらかしにしていたら、踏まれてしまう危険性があった。
そこで私は彼に、「ちぎれた指を探して来て下さい。」と極めて冷静な口調で頼んだ。それを聞いてさすがに彼もぎょっとした表情を見せたものの、すぐに私の指を探し出してくれた。
事故の加害者に対し、自分の起こした事の重大さを認識させるのにこれほど効果的な方法があるだろうか。相手がよっぽどのバカでない限り有効だろう。(実証できるほどサンプル事例数は多くないだろうが・・・)

というわけで、続きは気が向いたら書きますw