ニコ日記

簡潔に 書いたつもりが 長々と

論文博士と社会人ドクター

うちの研究室には「社会人ドクター」という身分の学生が6人いる。
要は、普通に仕事してる人が博士号取るために博士後期課程に1年だけ在籍するというもの。
博士課程に在籍してるとはいえ仕事をしている彼らは普段は大学に来ず、夏休みの集中講義のときと学位論文の発表のときだけやってくる。
彼らは某大手メーカーの部長クラスや中央官庁の高級官僚らなので、大学に通ってる暇などあるわけがないということらしい。
思うに、いわゆる「論文博士」の予備校みたいなものかと思う。
そんなにPh.Dの称号が必要なのかなぁというのが正直な感想なのだが、ボスの話によると、海外に行ったらPh.Dもってる人じゃないと話の相手にしてもらえないそうな。
ははあ、なるほど、そうなのか。

今日は、その社会人ドクターの学位論文中間発表の練習会があったので、日曜にも関わらずボスに呼び出された。
1人当たりの発表時間が40分。な、永い・・
でも、さすがに一線で実務をこなしてる男たちだけあって、発表の内容はおもしろかった。
結構な勉強になりました。
ボスから「これは博士論文じゃなくて解説本の原稿じゃ!」と怒られる人もいたけど、40過ぎのおっさんには正直きつかっただろうなぁ。
社会人ドクターといっても、Ph.Dまでの道程は平坦なものではないようです。