ニコ日記

簡潔に 書いたつもりが 長々と

交通事故の損害賠償を請求するということ

昨年は生まれて初めて交通事故に遭い、それまでしたこともなかったような怪我もしてしまうという災難に見舞われた年でした。
姉が読んでいた細木数子の本によると、自分は去年までは中殺界という時期で運気が下がっていたそうなんですが、今年からは運気が上昇するらしいです。
いかがわしい感じがぷんぷんしますが、運気が下がるといわれるよりはマシなんで適当に受け止めておいてます。


さて、そろそろ事故発生から丁度半年を迎えるのですが、実は人身事故の方では未だ損害を賠償してもらっていません。
相手方の保険会社(厳密にはJA共済)からは、先に入院費と手術費用の実費と物損事故の損害は支払ってもらいましたが、通院費や交通費、そして慰謝料と逸失利益(事故がなければ将来得られたはずの利益)などはまだ交渉にもあがっていませんでした。


というのは、これまで後遺障害の等級認定に時間がかかっていたからです。
本来ならば後遺障害診断書を提出したのが昨年9月で、特に判断に迷うような事案でもないので遅くても10月末には認定が下りるはずだったですが、JA共済の担当者がどういうわけか申請を遅らせて11月に申請したので、認定が12月にまでずれ込んでいました。


しかし、健気に待っていたことが幸いしたのか、認定結果は予想を上回る「12級」ということになりました。
自分が予想していたものは後遺障害等級でも一番下の「14級」だったので、正直この結果には驚きました。
交通事故で怪我をして後遺障害が遺った場合、損害賠償額に最も影響するのはこの等級なのです。
このため等級認定を巡って争うケースが結構あるそうなのですが、私の場合は非常に幸運だったと思います。


後遺障害の等級が決まると、いよいよ損害賠償額を決定し示談を行うかどうかの交渉に入ります。
交通事故の場合、損害賠償額の算定には一定の決まった方法があるので、それを使ってしまえば誰でもある程度の賠償額は見積もれるのですが、ここでもやはり保険会社との交渉は一筋縄には行きません。
相手は示談交渉のプロであり商売人であるので損害賠償額をできるだけ少なくしようとするわけです。
私はその事を知り合いに聞いたり本で読んだりしていたので、あらかじめ肝に銘じていたつもりだったのですが、最初の交渉でJA共済の担当者が提示してきた損害賠償額を見たときには、さすがに驚いて声を失ってしまいました。
相手が提示してきた金額は、私が算定していた金額(日弁連基準という一般に金額の高い基準ですが)の10分の1にも満たないのです。
保険会社、特に私の場合のような共済が提示する損害賠償額は相当厳しいとはく言われているのですが、ここまで低いものかと唖然としてしまいました。


なぜこれほど金額に違いが生じるのかと、渡された損害賠償の明細書をよーく見てみると、理由はすぐにわかりました。
相手が提示してきた慰謝料と逸失利益の金額は、自賠責保険の限度額ちょうどだったのです。
自賠責保険だけでは損害賠償を支払えないというときのために任意保険や自動車共済があるのに、それを自賠責だけで賄って自分の会社からは一銭も支出しないという相手の態度に、心の中ではブチ切れてましたが、表には出さずあくまで紳士的にきちんと賠償額を算定するように担当者に伝え、その日の交渉は終わりました。


後日、その担当者が再度提示してきた金額は最初の金額の3倍になっていました。
もうこの時点で相手の担当者に対する信用はゼロとなったわけですが、いかんせん賠償額が離れすぎているために交渉の余地は無いと判断し、今後は第三者機関による示談斡旋を利用するか、もしくは裁判所の調停、場合によっては訴訟を提起するということになりました。


早速今日、交通事故紛争処理センター(通称、紛セン)に電話して示談斡旋の予約をしたところ、幸運にも再来週に予約が取れました。
東京や大阪なら数ヶ月待ちと言われる紛センですが、どうも最近人身事故と物損事故で受付が別になり、人身事故の案件は比較的空いているとのこと。
ちなみに、物損の方は仙台でもかなり混んでて、今予約しても1回目の相談は早くて4月以降になるそうです。
とはいえ、紛センで必ずしも示談が成立するというわけではないですし、拘束力が生じる審査会の裁定に至るまでにはかなり時間がかかりそうです。
それでも、条件によっては裁判に移行するということもありえますし。


なんとなくは予想してましたが、これは相当な長期戦になりそうです。