来たるべきとき

■「ドラえもん」の声優交代へ　大山のぶ代さんら５人（朝日新聞）

遂にこの日が来てしまいましたね。
一昨年、大山さんが大腸ガンを発症されたときも降板の話がでましたが、そのときは驚異的な精神力で仕事を続けるという選択をされてました。
今回は番組サイドからの提案ということで、本人達にとっては不本意な部分があるかもしれませんが、皆さんいずれも60歳以上ということで体力的な限界の方が大きかったのかもしれません。

ドラえもんの声が変わってしまうことはもちろん残念なのですが、個人的にはのび太役の小原乃梨子の交代の方がショックです。
冷静に考えると、のび太の駄目っぷりというのは深刻なレベルに達しているわけですが、そのことを微塵も感じさせず、のび太の優しい面やたくましさを引き出していたのは他ならぬ小原さんの当てる声だったと思います。
あののび太の声が聞けなくなると思うと、本当に悲しいですね。

さて、気になる後任人事ですが、こちらの方はまだ未定とのこと。
ざっと思い返すに大山さんと同質の声の人というのが全く思い当たらないので、人選は難航すると思います。
でも、いつか中国か韓国で放送しているドラえもんをTVで見たとき、意外とドラえもんの声がしっかり大山さんチックだったことに驚いた記憶があるので、世の中を探せば結構ドラえもんの声というのは存在しているのかも知れません。
それに、自分の知る限り、ちびまる子ちゃんの桜友蔵やサザエさんのカツオで声優の交代劇がありましたが、最初はどうしても違和感があったものの声優さんの力量のおかげかどちらも次第に馴染んでいったので、ドラえもんについても同様のことが言えそうです。
結局、時間が記憶を洗い流してしまうということなんでしょうかねぇ。