ニコ日記

簡潔に 書いたつもりが 長々と

ハイパーレスキュー隊+人命探査装置シリウス


いやー。びっくりしましねー。
今日は実験が早く終わって時間ができたので靴屋で靴を物色していたんですが、店内のテレビを見ると新潟地震で車ごと土砂崩れに巻き込まれた親子の救出現場を生中継してました。
一昨日くらいから最後に残る行方不明者として大きく報道されてたのですが、まさか土砂崩れに巻き込まれていたとは・・・、という驚きも束の間、「長男生存」のテロップが。
いやはや。
なんと申し上げていいのか、本当によかったなぁという気持ちになりましたね、心底。
地震発生から4日もの間岩石の隙間で生き続けた2歳の命。この子は生きるということの意味を率直に体現しているように思えました。


さて、今回の救助活動では「ハイパーレスキュー隊」という聞き慣れない名前の人達が活躍しました。
ハイパーレスキュー消防救助機動部隊)は阪神・淡路大震災の教訓から通常の消防力では対処不能な大規模災害に対応するため、特殊な技能・能力と高い機動性を備えたレスキュー部隊として東京消防庁に設置されたものです。
ついこの前まで放送していた「ファイアーボーイズ め組の大吾」にも、主人公の大吾がハイパーレスキューを目指すという設定で登場してましたね。


ハイパーレスキューのどこらへんがハイパーなのか?
東京消防庁のサイトによると、ハイパーレスキューはブルドーザーやパワーショベルといった重機や遠距離大量送水設備、化学災害などにも対応した特殊車両を配備しているそうで、要は装備からして違うのだということなのだと思います。
もちろんハイパーレスキューの隊員は消防隊員の中の消防隊員というような人達が選ばれるようになっていると思われますので、その点でも国内随一のレスキュー部隊といえるでしょう。
こういう方達は普段あまり表に出てこないので、こういう風に活躍されるとかっこよさが際立つ感じがします。働く男の理想像ですね。


そして、もうひとつ今回の救出で活躍したものが「人命探査装置シリウス」です。
これも私は聞いたことがなかったのですが、その名の通り災害現場で生き埋めになった人の生存を地上で知ることのできるものらしいです。
その原理はレーダーと似ています。装置から発射された電磁波が地中の人間の心臓や肺にあたると反射して戻ってきます。その反射波をコンピュータで解析して心臓の拍動や肺の動きなどを感知するそうです。
人間の体は基本的に電磁波を吸収しやすい物質であるはずなので、この反射波というのは非常に微弱なものだと思われます。
なので、それをしっかり検知する技術というのが肝になってくると思うのですが、こういうのはいかにも日本の得意そうな分野ですね。プロジェクトXの世界のようで、これまたかっこいい。


しかし、昨日も同じようなことを書きましたが、ハイパーレスキューや人命探査装置がいくら頑張ったところで日頃の備えに勝るものではないんですよね。
災害大国日本で暮らす以上災害の危険性は常にあるわけで、つまりそれは常に災害に備えていなければいけないということなんだろうと改めて思います。
災害時でもハイパーレスキューのお世話にならないように、(どうしようもないときもあるでしょうが)極力自分の身は自分で守る心づもりでいたいと思います。