ニコ日記

簡潔に 書いたつもりが 長々と

ガム戦争

「ガム比較広告の表現、グリコOK ロッテの訴え棄却」(asahi.com)


三度の飯よりガムが好き、というほどではないですが、ここ半年ほどは車や机の上、バッグの中などにガムを常備しているニコです。


昔はガムといえば板状のものが主流で、眠気覚ましか子供のお菓子みたいな感覚でしかなかったのですが、キシリトール配合のものが出てきて虫歯予防の効果が嘘ではなく本当のようだという認知が広まってからは、ガム市場はキシリトールの独壇場になった気がします。


その中でもロッテはガム業界シェア1位で、キシリトールブームの火付け役であるとも言われています。
キシリトールはロッテ」という宣伝文句にも表れているように元祖キシリトールのイメージで自社ガムをガンガン売っていたわけなんですが、そんなロッテに対し競合会社も指をくわえているだけではなく、あるとき江崎グリコが「キシリトールの約5倍の再石灰化効果」を謳い「ポスカム」などという新商品を出してきたので、ロッテはさあ大変です。


ガムファンの私もポスカムが発売された当初はそのセールスポイントに驚き、一時期は結構頻繁に噛んでいたのですが、若干値段が高いこととガム自体のクオリティ(味やガムベース)にやや難有りだったので結局ロッテのキシリトールに鞍替えしてしまった経験があります。


しかし、裁判でこのような結果となった以上、ポスカムの効果は宣伝の通りで揺るぎないものとなったと言っていいでしょう。
少なく見積もっても、キシリトールより再石灰化の点で大きな効果が得られることは間違いなさそうです。
今までポスカムを見限りキシリトールで通してきた自分としては複雑な気持ちですが、虫歯に悩まされてきた立場としては再びポスカムに戻る方がいいような気がしますね。


それにしても今回の判決でグリコはこれ以上無い宣伝になったし、一方のロッテは思わぬことで敵に塩を送ってしまったなぁ・・・と思う次第です。
訴訟の提起にリスクは付き物だけど、こういう想定外でかつ相当痛いリスクもやっぱり付いてくるんだなぁ、と改めて感じた事件でした。