ニコ日記

簡潔に 書いたつもりが 長々と

中学校で講演なんかしてきちゃったりして


実は、今月の初めくらいに母校の中学校に招かれて、自分の進路決定の経験と将来の夢について語ってきました。
文科省のキャリア教育モデル事業の一環らしく、最近の中学教育もいろいろやってるんだなーとちょっと感心。
でも、「現代の中学生」は、もはやおっさんの自分にとっては未知の生命体に近いわけで、そもそも意志の疎通すら可能なのかどうか自信のない自分なのでした。
とはいいつつ、柄でもなく何を話そうか熟考したうえ原稿まで起こして本番に望み、25分ほど汗をかきながら、自分でも驚くほどに暑苦しく語って来てしまいました。


あー、どうせこんな話誰も聞いてないんだろうなぁ、と思いつつ学校を後にしてきたのですが、昨日アパートに帰ってみたら、中学校から分厚い封筒が送られてました。
封を開けてみると、講演を聞いての生徒の感想文がぎっしりと。


「先輩のようにやりたいことができるように努力したい」
「先輩の話を聞いて、少しだけ進路について考えられるような気がしました」
「夢を達成するための大変さを知りました」


などなど。一応聞いてくれてたんだなぁ、とちょっと感激させられたんですが、感想を読んでみると、自分が変に努力家に見られてたり、艱難辛苦を乗り越えてここまで来たみたいに取られていて、ちょっと誇張して話してたのかもしれん、と反省させられました。
あと、感想文と同じ用紙に講演のメモ欄があったのですが、そこに「IC=集積回路」とか「クリーンルーム→日本列島を4倍してパチンコ玉1個分」など話した内容がしっかりとメモしてあって、頑張って聞いてくれてたんだなぁと妙に嬉しくなりました。
これから彼らがどんな進路を選ぶかはわかりませんが、ちょっとは自分の将来のことを考えるきっかけになってくれたなら、自分の拙い話も無駄ではなかったと、勝手に自分を納得させておきました。