ニコ日記

簡潔に 書いたつもりが 長々と

やっとこさ

某社の内々定頂きました。
4月半ばから就職活動を始めるという超スロースターターだったせいでエントリーできるところもかなり限られてたんですが、まあなんとか決まって一安心。
結局3社しか受けてないけど、27歳にして初めての就職活動はなかなか刺激的で良い経験になりました。
自分のアピールの仕方というか、数少ない長所をいかに拡大して伝え、短所だと思っていることをいかに長所っぽく解釈して伝えるかということが大事なんだなーと感じた。
こう書くと何となく口先・小手先の面接術みたいな感じに聞こえるけど、実際自分はそれなりに努力している自負はあったし、論文や会議録みたいな「積み重ねているもの」も人より多く持っているという感触は持っていたから、心奥に自信を持って面接に望むことができたと思うし、結局そういうものを何かしら持っていないと高々20分くらいの面接でも化けの皮はすぐ剥がれるのだと思う。
ま、そう考えると、試験とか受験とか資格とか小学生から延々と繰り返してきた努力は直接仕事の役には立たないことが多いんだろうけど、努力した結果が多いのと少ないのとでは心の持ちようが全然違うなーと思う。
直接は仕事の役に立たなくても、努力する癖・学習する癖が付いている人は何をやらせても大抵上手くやれるのだろうしね。
要は、真面目にコツコツと、ということになっちゃうけどやっぱりこれが日本人の美徳だよなーと思う。
これは創造性とも相反しないと個人的には思ってるし、日本の競争力の源泉なんだろうしね。
・・・そういう考えだから日本の労働環境は劣悪なままなのだろうか? 何事も中庸が大事ですな。

油脂帝国

人生で5回目のアメリカ訪問。
今回の訪問先のロサンゼルスは小学校以来なので、ほとんど初めてに近い。
成田→ロサンゼルスは普通10時間のフライトらしいが、今回は偏西風がかなり強かったらしく8.5時間で到着。
仙台から成田まで3時間かかるの考えたら西海岸はだいぶ近いなー。
シカゴとかすごく遠く感じてたけど、ロサンゼルスくらいだったらエコノミーでもまだ余裕だわ。
と思ったら、入国審査で2時間待ち。
混み過ぎだぜ、LAX(ロサンゼルス国際空港)よ。
でも、Baggage claimからArrival exitまではあっという間の近さ。偉いぜLAX。


しかも、空港の出口からタクシーやらバスやらのロータリーに直結してるので、重い荷物を持って延々と歩くこともなく助かるぜい。
今回は、初めてShared Ride Vanというのを利用してみる。
これは、行き先が大体同じ人達で乗り合う大型タクシーみたいなもので、Door to Doorと看板に書いてある通り、行き先を告げればきちんとホテルの入口まで届けてくれる。
料金は一律$16+チップで、空港内のターミナルを巡回してお客を集めるのだが、規定回数があるらしく、それに達すると強制的に出発する仕組み。
今回は運悪く11人の寿司詰め状態(多分乗員上限超えてるんじゃないか?)で出発。
延々と空いてるフリーウェイを走り続け、50分ほどでアナハイムに到着。
4つほどホテルを廻った後、最後に自分の目的のホテルに到着。


アナハイムは思ってた以上にホテルだらけの町で、後はレストランとファーマシー(薬局)くらいしかない感じ。
ホテルの周りをちょっと散歩した感じでは、まだ他所と比べるとやや安全っぽいけど、やっぱり車なしでは危険っぽい。
しかし、SUBWAY(サンドイッチ)とJACK IN THE BOX(ハンバーガー)はアメリカのどこ行っても必ずあるなー。
あと、今回初めてDenny'sとCoco'sを発見した。どちらもアメリカが創業地とは知らなかった。
試しに昼飯時に両方に入ってみたけど、味は「予想通り」といった感じでまあ食べられないことはない。店内は掃除が行き届いているとは言えないもののサービスはまあまあ。
ただ、基本的にメニューは肉か揚げ物か甘いものしか無いので、毎日はとても食べられない。
というわけで、ディナーはシーフードを求めてGoogle mapで近場のレストランを探してみると、Joe's Crab Sharkという店が比較的人気らしく、さっと行ってみる。
"Crab"の名の通り蟹が名物らしく、Dungeness Crab(アメリイチョウガニ)をJoe's Famous BBQ味で注文する。下がそれ。

蟹自体は大きくて美味しいのだが、いかんせん味付けが最初っからしょっぱくて油っこい。
付け合せのジャガイモとトウモロコシも油で揚げてあって、これらを更に溶かしバターに浸けて食べるというのだから恐れ入る。
滞在2日目にして油脂帝国の洗礼に辟易中。
冷奴が食べたい・・・。

NHKといえば海外ドラマとドキュメンタリー

夜遅くに帰ることが多いので、自然と深夜放送をみる機会が増える。
特にNHKの深夜放送は人気番組の再放送が多くて、結果として質が高いなーと思う。


ちょうど今日やっていたのは、タイムスクープハンターと新ビバリーヒルズ青春白書
どっちも初めて見たけど、なかなか面白くてつい長々と見過ぎてしまう。
タイムスクープハンターは、歴史の表舞台に出てこない市井の事物をドキュメンタリー風の取材形式で見せる番組。
今回見たのは江戸時代の算術マニアの話。
初めて知ったのだが、江戸時代には江戸にも農村にも算術好きが結構居て、趣味で算術教室を開いてたりしてたらしい。
しかも、難しい問題が解けたら神仏に感謝し、絵馬にその問題を書いて「算額」として神社仏閣に奉納していたらしい。
数学の問題が解けて、嬉しくて神社に奉納しちゃうっていう発想がいかにも日本人的で面白かった。
算額参りってのもなかなか乙な趣味かもしれない。


ビバリーヒルズ青春白書は、いわずもがなの人気シリーズの続編。
前シリーズは全く見たことなかったけど、大体の作風は一緒らしい。
今作は、田舎のカンザスからロサンゼルスの高級住宅街ビバリーヒルズに引越してきた二人の兄弟の高校生活を中心に描かれる。
まあ、当然といえば当然だけど日本の高校生と違いすぎて笑える。
ドラッグや人種問題まで扱わないといけないんだなーというのが正直驚き。
老いも若きも色恋三昧ってのが少し鼻につくけど、自家用ジェットでサンフランシスコにディナーに行ったり、約束破った埋め合わせに子供に車買ってあげたりと軽くぶっ飛んでるところが多いのがまた面白い。


そういえば、来週から僕も学会でロサンゼルス近くのアナハイムに行くのでした。
多分これが博士課程最後の国際学会。
アナハイムといえば松井の所属するエンゼルスの本拠地だけど、残念ながら会期中はずっとアウェーゲーム。
でも、会場のホテルは小学校の頃に連れて行ってもらったディズニーランドのすぐ隣。
会期中は好きなだけディズニーランドに行けますな。まあ、男一人で行くことはないんだろうけど・・・。

サクラサク?

気象庁は今年から開花予想はやめたけど、開花宣言はしてたらしい。
仙台も13日に開花したらしいけど、うちの前の神社やジョギングコースの川沿いの桜は1分咲きくらい。
ここ1週間とにかく寒いから仕方ないっすなぁ。
今朝なんて雪が積もるくらい降って、研究室のお花見も明日だったのが結局延期に。
去年はたしかかなり早咲きだったせいで、研究室のお花見するころにはほとんど散ってた記憶が・・・。
まあ、人生も桜も思い通りにはいかないもんですな。


桜は咲かなくても何とかやっていけるけど、野菜が高騰するのは相当なダメージだよなぁ。
ニュースによるとキャベツなんて1玉500円するところもあるらしく、せっかくの春キャベツでもちょっとさすがに手が出ない。
キャベツは美味くて、何にでも使えて、胃腸の働きも良くしてくれるから最高の野菜なんだけどねぇ。
葉物が高い今、俄然人気なのが安定栽培なもやしときのこ。
もやしは常に安いけど、最近はエリンギとかも結構安くて重宝してます。
でも、昨日の夜9時くらいにスーパー行ったらもやしが完全に売り切れてて、軽く途方に暮れてしまった。
世の中の食卓もみんなもやし頼みなんだね・・・

Mac天秤

にわかにMacが欲しくなってきた。新モデルも最近発表されたMacBook Proがよさげである。
正直なところ、これまでMacにはほとんど興味なかったのだが、iPad関連でAppleのサイトをつらつらと眺めていたら、ふとMacもいいなと思い始めた。

一般に言われている通り、Macは長所短所がはっきりしている。
長所としては、
 ・かっこいい
 ・色空間が広い(デザインや出版の分野で広く使われている理由)
 ・iPhoneとの親和性が良い、iPhoneのアプリが開発できる
 ・Mac OS XUNIXベース
短所としては、
 ・対応アプリが少ないor高い
 ・周辺機器のドライバが対応していないことがある
 ・本体がやや高い(それでも最近はだいぶ安くなった)
といった感じ。

昔は、最大の短所として「Windowsのアプリが使えない」というものがあったのだが、これは4年前にCPUがインテルのものに変わり、Windowsが使えるようになってあっさり解決。少しお金はかかるが、Windowsデュアルブート体制にするか、あるいは仮想マシンWindowsを使えるようにしておけば、何の問題も無くなったのだ。
今回、食指を動かされる結果になったのも、最悪の場合Windowsが使えるというところが大きい。
あとは、単純にMac OS Xを使ってみたいということ。
理系の世界では最近Macを使う人が多くて、これはおそらくMac OS XからUNIXベースになったのが一因だと思う。
もともと理系の人はCADやシミュレーションでUNIX系OSLinuxSolaris)を使う機会が多いのだが、Max OS XならUNIXと同じターミナルやX Window Systemを使うことができてUNIXCUIに慣れた人には使い易い(と思う)。
熟達した人は、ファイル操作ひとつとってもコマンドベースのターミナルでやった方がずっと速いし、指を動かす回数が増えるから何となく脳にも良さそうでもある。
それに、そもそも理系人間はガジェット好きが多いから、Macの洗練されたデザインや機能に惹かれる人が多いのだろう。


振り返れば15年前、小6の時に最初のパソコンを買おうとしたとき、WindowsにするかMacintoshにするか悩んだのが最初だったなーと思う。
当時はWindows 95が発売された直後で、世の中どこを向いてもWin95、Win95という感じだったので、結局NECのPC-9821 Ct16(通称キャンビー)という機種を買ったのだが、同時期に販売されていたMacintosh LC 630という機種がとにかくかっこよくてたまらず、最後まで悩まされた。
その後はすっかりWindowsに毒され、Macには見向きもしない生活が続いてきたが、機が熟してきた感がある今こそMacを始めてみるのもいいかもしれない。

幸福の栄養学

毎日欠かさず焼きたてパンを食べていたら、体重が増加してしまった。
美味しいからと、くるみとかレーズンとかバターとか入れ過ぎていたのがまずかったようだ。


どうでもいいが、なぜ人は脂肪と糖質を摂取するとあんなに幸福を感じるのだろう。
まあ、一般論では飢餓を恐れて脳内回路がカロリー優先で作られているためなんだろうが、困るのは一度脂肪や糖質をオーバードーズしてしまうとそれ以下では満足できなくなってしまうこと!
まさに食欲の正帰還・発振といった感じ。
これには地球上の何十億という人間が悩まされていることだろう。


糖質については、最近ではアスパルテームスクラロースなどのノーカロリー合成甘味料がかなり出回っている。
後味で感じる独特の苦味と健康に与える影響が気になるということはあるにしても、これらはカロリーを気にする人たちにとってかなりの助けとなっているに違いない。
しかし、食後の幸福感という点において、やはり合成甘味料は砂糖(スクロース)に到底及ばない。
幸福を感じるためには単に味が甘ければいいという訳ではなく、高カロリーという条件も同時に満たしてないとだめらしい。
たしかに、砂糖だけの菓子より、乳脂肪たっぷりの生クリームやバター、あるいは油で揚げてあったりする菓子の方が幸福感・満足度は遥かに高い。
まったく困ったものである。


ただ、ここで一つ気付くことは、カロリーだけ高くてもだめだという事である。
カロリー計算でよく出てくるAtwaterの係数によると、1g当たりの熱量は脂肪が9kcal、炭水化物が4kcal、たんぱく質が4kcalとなっている。(厳密には、食品毎に吸収のされ方や消化に必要なエネルギーが異なる。)
そう、カロリーを摂るためにはたんぱく質も使えるのである。砂糖や米と同じだけ食べれば、同じだけカロリーが摂取できるのである。
しかし、これまた日頃実感することではあるが、高たんぱく・低脂肪食品のいかに物足りないことよ。
鶏のささみ、豚のもも肉、卵白、豆腐、脱脂粉乳・・・
いずれも脂肪なり糖質と一緒に調理されないととても食べられたものではない。
たんぱく質を摂取する場合、特に重要だと思われるのは脂肪(脂)である。
言わずもがな、肉でも魚でも脂ののったものの方が一般に美味であるとされる。
さらに、甘辛い味付けなんかにしてあった日には、ほぼ最強の一品となる(少なくとも自分にとっては)。


やんぬるかな。脂肪と糖質の呪縛は相当に強力なものであるらしい。
まあ、そんなことはほとんど自明に近く、日々脂肪と糖質を摂り過ぎないようするしか対処方法は無い。
体脂肪を増やさないためには、たくさん脂肪・糖質を摂ってしまった次の日は抑えるしかないし、摂った分は運動して燃焼するしかない。
要はエネルギー保存則であり、厳然と存在する自然科学の法則には決して逆らうことはできない。(なんと大仰な!)
残された道は、脳に直接作用させて食欲や幸福感を人為的に制御することが考えられるが、そこまで行くと麻薬やかつてのロボトミー手術と同様の議論で、倫理的な問題のクリアが難しいだろうし、どうしても強烈な副作用が出るだろう。


・・・結論。こんなこと考えている時間があったら、ジョギングでもして脂肪を燃焼した方がずっと有意義でしょう。

スラムダンク・・・

あひるの空黒子のバスケベイビーステップ、はじめの一歩、グラップラー刃牙テルマエ・ロマエきのう何食べた?flat
ここ1ヶ月くらいで読み始めた or 読み終えた漫画。
ほんとに日本の漫画は佳作秀作揃いで困ってしまう。
一昔前まではナニワ金融道カバチタレカイジのような裏社会系漫画をよく読んでいたけど、最近は少年漫画の王道(スポーツ・格闘技・ギャグ)と料理のジャンルを好んで読むようになった。特に、もはや決して体験することのできない青春くさい中学・高校の部活スポーツモノが、心奥に眠る懐旧の念を想起してたまらなくなる。嗜好は不思議と変わるものだ。
スラムダンクは言わずもがなの傑作だけれども、何かの拍子でついつい読み始めてしまって気付いたら全巻読破していた。すると、読んだことのない他のバスケ漫画が気になってしまって、取りあえず読んでみたのがまだ既刊6巻の黒子のバスケ。最初はイマイチかなと思ったが、3巻くらいから試合が面白くなってきた。その後、ネットの評判を元に手を出してみたのがあひるの空。正直あまり期待はしてなかったけど、1巻からなかなか面白い。少年誌的に不良・ギャグ・スポーツのバランスが絶妙で、主人公の逆境具合もなかなか。意外と熱い中身で、これもスラムダンク同様に一気に読んでしまいそう。